2023/10/03
実は日本の医療は先進国で最低だ
次に、姉について語ろう。姉は私にとって唯一人親切だった。父に叱られたときもよく慰めてくれた。姉は自分の実の母をなくしておりその為かもしれないが、私の孤独を理解してくれたのかもしれない。私が自分の兄弟の死を経験するとしたら姉のお葬式だけは行きたいと思う。
その前に言っておかなければならないことがある。父は本当にケチだった。家族の恐らく誰もが父に豪華な料理店に連れて行ってもらったことなど長男を除いて一度もない。特に母は絶対になかっただろう。母が薬剤師としての資格を持っていたので、薬の調合などをしていたのだが、その給料さえもらっていなかった。父は母が家事はもちろん医療の手助けさえ、無給でするのを当然視していたのだ。
その父が不思議なことに宝塚のファンだったのだ。家族を連れて宝塚の少女歌劇をよく見に行ったのだ。それも、前から三番目くらいの特等席である。当時の医者では往診することが普通だった。今のように緊急外来があった時代ではない。
例え日曜日でも、往診の依頼があれば優先させていた。
しかし、宝塚歌劇団では必ず約束が実行されていた。多分、当時から宝塚の歌劇団は相当高価だったのでその時の往診の依頼だけは、うまく断っていたのだろう。今思えば父は宝塚の相当なファンだったのだろう。
さぞかし高かったと思うのだが、費用を気にする素振りさえなかった。本当の宝塚ファンだったのだ。しかし、ここでも私には苦い思い出がある。
あれは私が何歳のことだったのだろうか。宝塚の歌劇団は確かに豪華だった。大勢の美女達が一斉に足を揃えて上げるのは、確かに美しかった。ラインダンスと言っていたのを覚えている。
あるストーリーがあり、恋物語などが上演されてその後で一斉にそのラインダンスがあったと思う。ストーリを見て私が何か子供なりに感動して、思わず拍手したのだが父からその手をきつく抑えられてしまったのだった。多分、当時は子供だったので場違いな時に拍手してしまったのだろう。それは恐らく仕方なかったのだろう。問題は家に帰ってから、散々叱られたことだった。
「変なとこで手を叩くな」
「恥ずかしいしお前を連れて行かんかった方が良かった」
とりわけ父から厳しく言い渡された。それらの言葉は少年だった私の心をひどく傷つけた。確かに場違いなところで拍手すれば、他の客の迷惑だったかもしれない。しかし、子供だったのだ。仕方なかったのだ。家に帰ってから迄叱ることではないと今の私は思う。
その思いはすっかり私のトラウマになってしまった。その後は宝塚歌劇で拍手を一切しなくなっていた。正直言って、行きたくなかった。しかし、私の意志を離れてその後もつき合わされていた。多分、一人だけ家に残すことも難しかったのだろう。殆ど無感動でただ見ていたことだけ覚えている。歌劇は私にとって苦痛だった。そのトラウマは今でも残っているのだろう。
私は大人になってからも、宝塚歌劇には一度も行ったことがない。結婚当初も子供が生まれてからも、宝塚ファミリーランドには何度も行ったし、枚方パークにも何度も行った。今は宝塚ファミリーランドもなくなった。いろいろな思い出もあり、宝塚ファミリーランドがなくなったことは淋しい思いもしたのだが、宝塚歌劇は今も残っている。それどころか昔より有名になっているようだ。
それでも宝塚歌劇だけは一度も行ったことがない。恐らく一度でも連れて行けば、妻はさぞ喜んだことと思いはするのだが、子供時代のトラウマが強く残っているのだろう。行く気がしないのだ。多分、今後も行くことはないだろう。
その頃、普通の同級生などは良く親にいろいろな場所に連れて行ってもらったようであった。月曜日など、同級生が
「昨日、○○動物園に行った」
などと、聞くのは子供なりに辛かった。私には殆ど覚えがない。
私にとってつまらない宝塚しか思い出がないのは残念である。父には三男の私の存在価値がなかったのだから仕方がない。それにしても、昔は父のような人が多かったのだろうか。今では殆どいないだろう。跡継ぎをする長男だけが大切で次男はスペア。三男は生まれただけで有り難く思えという考えはどうしても私には理解出来ない。
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