2021/06/05
ガンで何度も死にかけた私が今思うこと!
私の入院体験
中野治男(敢えて実名)
健康に自信のある私が異変を感じたのは、二千十二年で私が六十四歳の秋のことであった。家族と共に十一月の土曜日にレストランで夕食を食べながら、私は言った。
「ひょっとしたら、パパは死ぬかもしれへん。便秘やねんけど、普通とちゃう。お腹がものすごう痛い。こんな痛さは初めてや。死ぬかもしれへん」
妻が言った。
「大丈夫や、お医者さんに行ったら良いやん。月曜日に上村さんに行ったらきっと良くなるわ」
何となく普通でないと思った。その不安がどこから来るのか分からなかった。しかし、妻の言葉を信じた。
「そうだ、日曜日は休診だから、月曜日に医者に行こう」
私は月曜日にすっかり信頼している掛かりつけの上村医院に行くことを決めた。テレビに出ている森田先生、あなたも
「日本の医療は世界一です。平均寿命も世界一であることから分かります。掛かりつけの医師を信じなさい」
そんなことを言っていましたよね。
月曜日の朝、やはりウンチは出なかった。したくて堪らないのに全く出なかった。私は耐えられない程の激痛と便秘について医師に説明した。医師は内診して、説明を聞いた上で三種類ほどの薬を私に服用するように指示した。
もちろん、家に帰ると私は言われた通り、直ちに薬を飲んだ。しかし、効果は全くなかった。一週間分もらったのだが、とても一週間も待てなかった。
一刻も早く出てほしい。のんびり一週間も待って良いのだろうか? 私は大変躊躇した。せっかく一週間の薬をもらったのだから、このまま一週間経ってから行かなければ医師が怒るのではないだろうか? 散々考えた。
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