2020/07/21
実は日本の医療は先進国で最低だ
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病院では症状を訴えて順番を待つ以外なかった。やがて、私の名前が呼ばれた。やはり世代は変わっていた。初対面の医師にこれまでのことを早口で話した。医師が答えた。
「うーん、内科と言っても私の得意分野ではない。しかし、内臓のようすを見ましょう」
私を検査しながら医師は言った。
「これは大変ですね。おしっこで一杯や。おしっこは限界まで溜まっている。これ以上溜まれば死んでしまうよ。大きな病院で検査する必要があるね」
大病院と言うと、済山会茨木病院以外全く知らなかった。実は、私は睡眠時無呼吸症で一か月に一度は済山会病院に通っていたのだ。私のいびきを家族の誰もが心配し、そのことを掛かりつけの上村医院に相談して、茨木済山会病院への紹介書を書いてもらい通っていた。
従って、茨木済山会は当然に知っていた。他の大病院など興味もなかったので、存在すら知らなかった。
「茨木済山会なら知っていますが、他は全然知りません」
医師はすぐ私に答えた。
「そしたら、紹介書を書きましょう。設備は整っている。泌尿器科に行ってまず、おしっこを出す必要があります。
その後、内科で精密検査を受けるように紹介書を書きますから、おしっこが出た後は、内科に回してもらい精密検査を受けて、体に何が起こっているのか必ず調べる必要があります。必ず内科に回して貰うんですよ」
医師は私に念を押したのだった。
私は慌てて、済山会茨木病院を目指した。
「事故は起こしてはいけない、事故は起こしてはいけない」
自分に言い聞かせながら、運転した。おしっこはしたくて堪らないのに出ない。ウンチは出ない。この一週間,殆ど眠れなかった。それでも、事故は起こしてはいけない。
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