fc2ブログ

実は日本の医療は先進国で最低だ

最初から読む
私の入院体験から読む
住宅ローンの恐怖を読む
前日の文を読む

「そんなことはないです。中野さんは元々、白血球の数値は低かったですよ」
私は見つけたのだ。抗ガン剤をする前にしていた検査結果を発見したのだ。

私は嘘つきに命を助けられたのだろうか? 混乱する私は何も分からなくなってきた。やがて、診断の時が来た。

主治医が私に尋ねた。
「中野さん、点滴の時に来なかったのですね」
私はただ、答えた。

「はい、私の体はあの抗ガン剤を受け付ける力がありません」

主治医が当然のように私に言った。

「中野さん、別の抗ガン剤を始めましょう。抗ガン剤にもいろいろあります。中野さんに合う抗ガン剤もきっとありますよ。何もしなければ間違いなく、一年以内の命になってしまいます」

私は冷静に答えた。


続きを読む

実は日本の医療は先進国で最低だ

最初から読む
私の入院体験から読む
住宅ローンの恐怖を読む
前日の文を読む

「仕方ない。もう決めたのだ」
 少しの時間が経過してから、私は自分自身にそう言い聞かせた。


予定の次の抗ガン剤の点滴は、無視して行かなかった。

病院からの電話もなかった。これで良いのだ。これで良いのだ。それにしても、早く本が来て欲しい。

今の私には何も分からない。
命の恩人が嘘つきには思えないし、思いたくもない。

しかし、白血球が激減しているのに、あの医師は明確に私に嘘をついたのだ。


少しでも応援して頂ければ下をクリックお願いします


続きを読む<

実は日本の医療は先進国で最低だ


最初から読む
私の入院体験から読む
住宅ローンの恐怖を読む
前日の文を読む

せめて、その本が手元に来てから、その本を読んでから決めても良いのではないか? 一瞬、目の前が真っ暗になった。

命の恩人が言ったことを忘れたのか?
「せっかく助けた中野さんに少しでも長く生きてほしい」
そう言って下さった主治医に逆らって良いのか? 

しかし、やはり白血球が激減したのは間違いなく抗ガン剤のせいだ。医師は私に、
「そんなことはないです。中野さんは元々、白血球の数値は低かったですよ」

そう、嘘を言ったではないか。抗ガン剤は止めよう。

白血球が少なくなれば、他の病気になってしまうではないか。私は正しい選択をしたのだ。短い時間の間にそれだけのことが渦巻のようにわいてくるのだった。


少しでも応援して頂ければ下をクリックお願いします


続きを読む

実は日本の医療は先進国で最低だ

私の入院体験から読む 

住宅ローンの恐怖を読む 

前日の文を読む 




 「もちろん、今度の診察の時間に御相談させて頂きます。しかし、準備されてからでは間に合わないでしょう。準備はしないで下さい。私は今度の点滴には参加出来ませんから」

看護婦さんが当惑したように、
「一応、お話は伺っておきます。




でも、先生ときちんと、御相談して下さいね」

私は了解した旨を伝えて電話を切った。しかし、切ったその瞬間に激しい恐怖に襲われた。

「抗ガン剤をしなければ、間違いなく一年以内で死ぬでしょう」

医師のその言葉を思い出したのだ。




自分はとんでもないミスをしているのではないか? 


 少しでも応援して頂ければ下をクリックお願いします


 


続きを読む

実は日本の医療は先進国で最低だ


最初から読む
私の入院体験から読む
住宅ローンの恐怖を読む
前日の文を読む

早速その本を近くの書店で取り寄せた。本が私の元まで届くまで時間が掛かるだろう。

それまでに、また抗ガン剤の点滴が近づいていた。私は、病院に電話した。

「副作用に耐えられません。次の治療はお断りしたいのです」
看護婦さんの困った様子が電話の向こうからでも私に通じた。

「それは、先生に御相談してから決めて下さい。先生は常に最善の方法を考えられている筈ですから」
私は躊躇なく答えた。

つづきを読む



 少しでも応援して頂ければ下をクリックお願いします


実は日本の医療は先進国で最低だ


最初から読む
私の入院体験から読む
住宅ローンの恐怖を読む
前日の文を読む


「この医師を信じてよいのだろうか? 」
ふと、病院へのバスを利用したときの他の患者の言葉を思い出した。

「ガンなら、済山会でも吹田病院が適切でしょう。この近くなら、高山病院がガンを得意にしているでしょう」
自然にその言葉が現実味を増してきていたのだ。


 丁度、その頃、何かの広告で驚くべきものを発見した。

「抗ガン剤で殺される。船瀬俊介著」


少しでも応援して頂ければ下をクリックお願いします



続きを読む

実は日本の医療は先進国で最低だ


最初から読む
私の入院体験から読む
住宅ローンの恐怖を読む
前日の文を読む

一枚だけ見つかった。抗ガン剤を受ける前の検査結果だった。私は懸命にその書類を見た。やはりそうだった。

私の白血球の数値は男子平均より、かなり上回っていた。たった一枚だけだけれど、そんなに白血球の数値が増減する筈がない。

もし、減っていれば気が付いたはずだ。医師は平気で嘘をつくのか?

今までは主治医を命の恩人として尊敬していた。どれ程,的はずれの返答をされても、それでも信じていた。
今回は、今までとは違う。はっきりと嘘をついたのだ。


少しでも応援して頂ければ下をクリックお願いします



続きを読む

実は日本の医療は先進国で最低だ


最初から読む
私の入院体験から読む
住宅ローンの恐怖を読む
前日の文を読む

「先生、白血球の数まで激減しています。抗ガン剤の副作用でしょうか」

医師は冷静に私に言った。
「そんなことはないです。中野さんは元々、白血球の数値は低かったですよ」

私は驚いた。病院からは驚く程の書類をもらっていたが、私は殆どごみ箱に捨てていた。

大体、書類は難しい用語が並んでおり、読むのも面倒くさかった。こんな書類を全て読む人などいるのだろうか。少なくとも私には無理だった。

しかし、白血球の数値がそれほど低かったのだろうか? 家に帰ってからいろいろ、探し回った。


少しでも応援して頂ければ下をクリックお願いします




続きを読む

実は日本の医療は先進国で最低だ


最初から読む
私の入院体験から読む
住宅ローンの恐怖を読む
前日の文を読む

しかし、抗がん剤の副作用は激しさを増してきた。

ついに白血球の数値まで男子平均をかなり下回ってしまった。

いくら、私が病気についてはあまり勉強してこなかったと言っても、白血球が人体を守っているくらいは知っていた。

これではガン細胞が減ったとしても、他の病気にやられてしまうではないか。

次の診断では私は主治医に尋ねた。


少しでも応援して頂ければ下をクリックお願いします



続きを読む

実は日本の医療は先進国で最低だ


最初から読む
私の入院体験から読む
住宅ローンの恐怖を読む
前日の文を読む

早ければ早い方が良い。


生徒を教えながら、おならがプーブー出てくることだけは耐えられない。しかし、そうそう簡単に塾を休めない。やるとすれば夏休みだ。

どこの塾でも多少の夏休みはあるだろう。夏休みを少し長めにとって、補講の時間を生徒の希望する時に出来ればそれが一番自然で良い。

「先生、有難う御座います。八月です。夏休みなら、補講の時間を取りやすいと思います。是非、お願いします」

主治医は言った。
「分かりました。それではその予定で行きましょう」

そして、私は心の中で言ったのだ。

「夏休みまでは、生徒の前でおならが出るのも仕方ない。しかし、それから一生懸命指導すれば、また生徒が増えてくる。しばらくだ、しばらくだ。今は我慢をしなければ仕方ないのだ」


少しでも応援して頂ければ下をクリックお願いします



続きを読む

プロフィール

xo6em3gc9c1o

Author:xo6em3gc9c1o
64歳でガンになりました。その偽らざる経験を知って頂きたいのです。

カテゴリ

ジャンルランキング

[ジャンルランキング]
日記
2438位
ジャンルランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
1021位
サブジャンルランキングを見る>>

ジャンルランキング

[ジャンルランキング]
日記
2438位
ジャンルランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
1021位
サブジャンルランキングを見る>>

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR