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実は日本の医療は先進国で最低だ


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当時の私には日時の感覚が完全にマヒしていた。
何日経過したのだろうか。

「正月は家に帰りたいですよね」
 主治医が私に尋ねてくれた時には心から喜んで同意した。

年末に退院するように何とか準備してくれた。
妻は人工肛門の処理方法を看護婦さんに教えてもらっていた。

正直、たとえ妻でも自分のウンチを見られるのは嫌だったが、どうしようもなかった。


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実は日本の医療は先進国で最低だ

今はコロナで大変だ。誰もが日本の医療に感謝している。こんな環境で私が実際の経験を書いて許されるのだろうか。恐らく全員から批判され、ひょっとすると家族が犠牲になるのではないだろうか。そんな不安を持ったのも事実だった。



 正直、時期を待ちたかった。しかし、コロナの影響は深刻でいつ解決するのか全く分からない。私は日本の医学を正直な話、良くして欲しいのだ。



「日本の医療は世界一だ」「日本に生まれて良かった」誰もがそう信じているだろう。実は私もそうだった。私は日本の医療を信じていたし、日本に生まれて良かったとも思っていた。そんな私が考えを改めたのは自分がガンになり、何度も死にかけたからだ。


 当初は本当に日本の医療に感謝していたし日本に生まれて良かったと心からそう思っていた。私は今ではもはや日本の医療の世話にはなりたくない。但し、コロナだけは別だ。もしも私がコロナになれば素直に大阪府知事の方針に合わせたいと思う。



 私なりにコロナを考えれば大阪府知事は最高だ。東京都知事の小池百合子氏ばかりが注目されている。正直、小池百合子氏は失敗している。吉村知事は松井大阪市長と共に大活躍している。小池百合子氏は素直に吉村知事を称えて真似をすれば良かったのだ。

 吉村知事は経済とコロナの両立を考えて見事に成功している。「見える化」にも成功した。大阪のコロナ対策は万全だ。三本の柱を立てて府民に安心感を与えてくれた。

前文は一度に表したかったのです。しかし、読むのも疲れるでしょう。ひとまずここで終えます。


                                                
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看護婦さんとは言え、若い女性である。
その人達の目の前でおしっこをすることは本当に恥ずかしかった。

当然に看護婦さんも私がおしっこをしている様子を、決して直接見たわけではない。

彼女達も目をそらしてくれてはいたのだが、それでも恥ずかしいという気持ちには変わりはなく、トイレにも自分で行けることは本当に嬉しかった。

とは言え、ウンチの後始末だけは看護婦さんの力を借りなければならなかった。
恥ずかしくて、看護婦さんの顔を見ることが出来ずいつも目をつむっていた。


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「出来れば外が見られる病室に移して下さい」
と看護婦さんにも頼むこともあった。

病室の込み具合で、良く病室が変更された。

その度に窓の近くのベッドを希望していた。
外の世界を見たかった。

 しばらくそんな状態が続いた。
車椅子で動いて、自分でトイレに行くことが出来た時には心から感激した。


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「あっ、パパが動ける」
見舞いに来ていた次女の明るい声に生きていて良かったと改めて心から思った。

動けることがこれ程有難いと思ったことはなかった。

病院の外に出てみたいと思いつつも、残念ながらそれが無理なことは分かっていた。

とは言え、青空をきれいな川を
或は、もうすぐ見られるだろう桜を
見たくて見たくて堪らなくなった。


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使い方を教わって恐々ながらそれに乗ることが出来た。

「動くことが出来る」
 何と素晴しいことだろう。

「動ける」只、それだけで心から勘当した。

実際に車椅子に座れて移動した時には、移動できる喜びを素直に実体験した。
「動けると言うことはこんなに素晴らしいことなのか」

本当に感激した。


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残業してまで私の命を助けてくれた執刀医、奔走して手術を間に合うように尽力して下さった内科の女医の岡山先生には、どんなに感謝しても感謝しきれなかった。

何も考えることは出来なかった。考える余裕さえなかった。
只、今生きている、そのことだけに感謝した。

動けないままに只時だけが過ぎていた。どれ程後のことだろうか。


看護婦さんが車椅子を私に貸してくれた。


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自力で排出できないことはこんなにも大変なことなのかと痛感していた。

それでも生きる為である。私に出来ることは何もなかった。

殆どの時間は寝る以外なかった。

 それでもどんなに大変でも生きていることには感謝した。

生きるということは唯それだけで素晴らしいことだ。心からそう思った。

寝たきりの状態が長く続いていたが、それでも尚、生きていることを嬉しく思った。


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やがて、私は寝たきりで家族とゆっくり話が出来るようになった。
何となく力が付いたような気がしたが、それから更に約三週間も入院することになる。

 やがて私は自分の体の変化に気が付いた。ウンチが出来なくなっていた。

人工肛門というものを腹につけ、定期的に看護婦さんが処理してくれた。

おしっこも自分では出来ずに、ブザーを押して看護婦さんを呼び出して尿瓶に
向かっておしっこをしなければならなかった。

時には出ないこともあり、
「すみません。せっかく来てもらったのになぜか出ません」
と、申し訳なさそうに言うほかはなかった。恥ずかしくて堪らなかった。


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長い、長い数々の夢の後で、ぼんやりと次女の顔が見えて私は夢か現実か分からないまま何か声をかけた。

「そこにいるのは裕美なの?」
「あ、パパが話が出来る」

 次女の明るい声が響いた。長い間私は只一人で暗闇の中にいたような感覚だった。

娘が私のそばにいる。これは現実なのか。

私は不意に懐かしい思いに駆られた。

傍に家族がいるにはこんなにも有難いものなのだろうか。

一人ではないのだ。


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Author:xo6em3gc9c1o
64歳でガンになりました。その偽らざる経験を知って頂きたいのです。

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