2020/07/31
実は日本の医療は先進国で最低だ
最初から読む前日の文を読む
何も出来なかった。私は自分の運転には自信があった。どれほど苦しみながらも、それでも事故は起こさない自信があった。
理由は簡単である。私は常に「事故は起こさない、事故は起こさない」そう唱えながら運転しているからだ。
注意を精一杯払いながら運転しているのだ。赤信号で止まっている時に、後ろから追突されたことはあるけれど、自分から、人の車にぶつけたことは一度もなかった。
正直、「医者に私の運転を拒否する権利があるだろうか」そう思ったのだが、医者は断固拒否したのだ。
今、ベッドに何かの器具を取り付けられたままで、それらの器具を取り払い、駐車場まで一気に駆け抜けるほどの勇気はさすがになかった。
万事休すである。私に何が出来るだろう? 家族の対話を必死になって思い出した。どうして連絡出来るだろう? 何か手段はないだろうか? 自分の体のことで頭が一杯だったのだ。
家族の対話なんて思い出せない。しかし、懸命に考えた。やっと微かに記憶がよみがえった。
三女が
「今日は久しぶりにジャンカラでアルバイトをする」
はっきりとはしなかったが、そう言っていたような気がした。
「ひょっとしたら、三女がジャンカラでアルバイトしているかもしれません」
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